寿命
老僧に言われたこと
私が僧侶になり立てだった頃、老僧から「人は死にたくても、寿命があるうちは死ねない。寿命がなければいくら生きたくても逝かなければならない」と何度か言われたことが最近良く思い出す。
私も少しは歳をとってきたかもしれないが、葬儀などで亡くなった方の事を聞かされると、寿命があるのではないかと思うことがある。
例えば、自分の身の回りの人が、朝元気で挨拶を交わした人が、夕方に急に亡くなった方、また逆に、病院で入院されておられ、危篤状態になり、お医者さんから「長くないですよ」と言われた方が1年以上頑張られて生きられた例など数え上げたらきりがない。
元気で長生きできればいい
元気で長生きできればいいと多くの人が思うでしょう。それをうらづけるように、健康によいとされる食生活や運動などに人々が熱い視線を注ぎブームになっている。しかし、いくら健康に気をつけても病気になることがある。そして、この世に生まれたからには死を迎えなければならない。そういう現実を日々の生活の中で眼にするとどうしても「寿命」があるように思うようになった。
その時その時を大事に生きたい
寿命という事を考えると、今、生きているその時を大事にしたいと考えるようになった。10年先や20年先の命はもちろん、明日の命や一時間先の命さえ誰にもわからないからである。だから、その時その時を大事に生きたいと考えるようになった。
精一杯生きていこう
依然、何かの本で「人は必ず死ぬ。だから今を大切に生きなければならない」という文があった。なるほどと感心した事を今でも鮮明に覚えている。
それ以降、私は今ある「寿命」を精一杯生きていこうと思っている。それが大切だと考えている。
